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建築物の非構造部材と設備の耐震点検マニュアルについて
近年の大規模地震において,天井・外壁等の非構造部材の落下と設備機器類の落下・転倒が後を絶たず,人命に対して甚大な危険を及ぼすと共に,医療施設等の災害時において拠点となる施設の機能をも奪う恐れがあることから,当協議会は,それらの地震被害防止方策に関する議論を行い,平成17年に「建築物の非構造部材(落下物)と設備等の耐震点検マニュアル」をとりまとめました。建築基準法第12条に規定する定期報告等の点検の際の参考としてご活用ください。
◎建築物の非構造部材(落下物)と設備の耐震点検マニュアルはこちらになります
建築物の非構造部材(落下物)と設備の耐震点検マニュアル
住まいの中の安全対策(家具転倒防止対策)
2016年11月24日
過去の地震被害では,住宅そのものの被害以外にも,家具や落下,飛散したガラスによる事故が発生しています。
地震から大切な家族を守るためにも,家具の転倒に対して,できることから実施していきましょう。
ブロック塀の転倒防止対策
ブロック塀があるお宅では、そのブロック塀が安全かどうか点検しておくことをお薦めします。
では、安全でないブロック塀とはどういうものでしょうか。
例えば、
- ぐらつきや傾きがある。
- 高さが2m以上ある。
- ブロックそのものやブロックとブロックの間(目地)に亀裂が入っている。
- ブロック塀の上に工作物をつくっている。
- 20年以上経っている。
などのブロック塀には注意が必要です。
[ブロック塀の固定方法]
転倒防止工事には、主に次のような方法があります。
- 鋼管や山形鋼(いずれも基礎付き)で支え、ブロック塀を貫通させたボルトで留める。
- 縦筋入りの控壁で支え、ブロック塀の縦筋と連結させる。
また、生け垣などに改築することも有効な方法(対策)といえます。
ブロック塀の除去費用やブロック塀から生け垣にする場合の工事費用の補助制度を設けている市町村もありますので、お住まいの市町村の相談窓口までお問い合わせください。
部署名や連絡先は「こちら」でご確認いただけます。
●各市町村の相談窓口一覧
[ブロック塀の転倒防止対策に関する詳しい情報はこちらをご覧ください]
仙台市
「地震への備えと対応 ー くらしのガイド」
http://www.city.sendai.jp/gensaisuishin/kurashi/anzen/saigaitaisaku/jishintsunami/taio.html
社団法人日本建築学会
材料施工委員会 組積工事運営委員会 ブロック塀システム研究小委員会
「安心なブロック塀をめざして」
http://news-sv.aij.or.jp/zairyou/s2/index.html
宮城県土木部建築宅地課
スクールゾーン内コンクリートブロック塀等実態調査結果(平成14年5月~8月調査)
http://www.pref.miyagi.jp/kentaku/kikakutyousa/burokkubei/140906jittaityousa.htm
スクールゾーン内危険ブロック塀等緊急被災度調査結果(平成15年5月27日~6月10日調査)
http://www.pref.miyagi.jp/kentaku/kikakutyousa/burokkubei/150611hisaidotyousa.htm
危険なブロック塀の事例 (スクールゾーン内)
http://www.pref.miyagi.jp/kentaku/kikakutyousa/burokkubei/burokkubeiTOP.html
家具の転倒防止対策
建物の耐震化によって、たとえ地震により建物が倒壊しなくても、家具等が転倒してその下敷きになったり、落下物が直撃して重軽傷を負う(場合によっては命を落とす)ことがあります。
このように建物の中は大丈夫だと思っていても、普通は何でもないものが凶器と化してしまうこともあります。
建物の耐震化と合わせ、地震による家具等の転倒防止対策を行い、いざというときにも安全な住いにしておきましょう。
建物の中にある家具等は、その使い勝手により沢山の種類がありますので、危険度の高い家具等から優先的に対策を施すことをお薦めします。
危険度の高い家具等の目安としては次のようなものが対象となります。
- 奥行きに比べて高さがある家具等(目安として、高さ:奥行きが1:4以上の家具等)
- 食器棚等(地震により扉が開き、収納してある物が落下・飛散する危険性があります。)
- 寝室などに置いてある家具等(寝ているところに転倒・落下する危険性があります。)
- 扉の脇や向かい側などに置いてある家具等(転倒によって避難経路を塞ぐ危険性があります。)
- 和タンスなどのように、上下二段に分割されている家具等(上の段だけが転倒してくる危険性があります。)
- 台の上など高いところに置いてある家具等(落下してくるのが分からないという危険性があります。)
[家具の固定方法]
家具を固定するときは、固定する相手と、家具のどの部分を固定するか、の2つの点に気をつけることが大切です。
固定する相手とは、壁と天井の2種類が考えられますが、最近ではどちらの下地にも石膏ボードを使うことが多いため、抜け留め機能付きのネジを使ったり、桟や木下地に確実に留めることが大切です。
次に、家具を固定する場所です。
大きい家具の場合は、下部より上部を固定した方が効果的といわれています。ただし、上下二段に分割されている家具の場合は、上と下の部分も固定しておかないと意味がありませんので注意してください。
また、フラッシュ板(中空になっているタイプ)の家具では、枠部分でないと確実に留められないので注意が必要です。
[家具の転倒防止対策の詳しい情報はこちらを参照ください]
●東京消防庁 電子図書館/家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック http://www.tfd.metro.tokyo.jp/
●全国家具金物連合会
パンフレット(PDF) 「備えあれば憂いなし」
http://www.zenkakinren.com/downlord.html